RADIO OLD SOUL 初のゲスト回。

今日は記念すべき初ゲスト。
酒井さんが「ぜひ紹介したい人がいる」と連れてきてくれた方を軸に、
70〜80年代ディスコ/ダンスミュージックの記憶をゆっくり掘り起こす時間。

ゲストは、酒井さんとも家族ぐるみで親交のある
熊本市のバー「温故知新」西村公一さん。
熊本の夜を知っている人、というより
熊本の夜を何層も生きてきた人、という表現のほうがしっくりくる。

最初に流れたのは
Fantasy / Earth, Wind & Fire
ディスコ全盛期の“多幸感担当”。
ファンクを骨格に、ストリングスと分厚いコーラスで
フロアの天井を一気に押し上げる魔法みたいな曲。
私はこの曲をJAY-Z「As One」のサンプリングで知ったけど、
ヒップホップ文脈でも、ダンスミュージック文脈でも語られ続ける名曲。
理屈抜きで、イントロが鳴った瞬間に体が反応する。
それが“Fantasy”。

続いて
Y.M.C.A. / Village People
そして日本では
YOUNG MAN (Y.M.C.A.) / 西城秀樹
YMCAの文字を体で作る振り付けは、
ディスコ史上もっとも説明のいらないダンス。
言葉も国境も超えて伝わる、完全なフィジカル・コミュニケーション。
しかもその原型が、
公一さんがディスコで踊っていたときの
“指で小さく作ったYMCA”だったかもしれない、という話。
真相は分からない。
でも、そういう名も残らない偶然が、文化を作る。
ディスコって、たぶんそういう場所。

Stayin’ Alive / Bee Gees
映画『Saturday Night Fever』と共に、
ディスコを一気に世界標準へ押し上げた一曲。
白いスーツのジョン・トラボルタ。
歩きながら踊る、あの不敵な佇まい。
サントラ発売後のシングルカットで世界的ヒット。
ビージーズはこの曲で、
“優しげなロックバンド”から
“夜を支配する声”へと完全に変貌した。
ちなみに私は、
映画『レディ・プレイヤー1』でこの曲が流れるシーンが好きすぎて、
この曲を聴くためだけに映画を3回観に行った。笑
それくらい、抗えないグルーヴ。

Off the Wall / Michael Jackson
公一さんはマイケルと同い年。
21歳のマイケルが、クインシー・ジョーンズと組んで
ポップミュージックの設計図を塗り替えたアルバム。
アメリカ留学時代、ラジオから何度も流れてきたというこの曲。
時代の真ん中で“リアルタイムで浴びた音楽”は、
後追いでは絶対に再現できない熱を持っているんだろうな。

ダンシング・オールナイト / もんた&ブラザーズ
アメリカのホストファミリー宅のガレージ。
食パンをかじりながら、日本から届いたカセットを再生。
ハスキーボイスの女性が歌っていると思った、というオチまで含めて最高。
音楽は、音だけじゃなくその時の匂い、温度、食べ物、時間と一緒に記憶される。
だから、あとから聴くと一気に人生が巻き戻る。

最後は
メリー・ジェーン / つのだ☆ひろ
昔のディスコにあって、今はほとんど消えたもの。
それが“チークタイム”。
この曲が流れたら、
踊る理由はテクニックじゃなく勇気。
フリードリンク、フリーフード、
そして最後は、静かに距離を縮める時間。
踊って、カッコつけて、女性を口説く。
今思うと、ものすごく不器用で、ものすごくオシャレ。
今のクラブにはほとんどドレスコードがないけど、
たまには
「今日はちゃんと装って、ちゃんと踊る日」
そんな夜があってもいいんじゃないか、と思う。

熊本の街の生き字引とも言える公一さんの話。
それは、レコードの溝の奥に刻まれた
人生のB面を聴いているような時間だった。
同じ音楽でも、人によって紐づく記憶はまったく違う。
音楽に結びついた“その人の人生”を辿るラジオ。
これはなかなか味わえない。
また公一さんのバーにお邪魔して、続きを聞きに行きたい。

オールドソウルは今日も過去と現在が、ちょうどいい温度で混ざっています。

毎週木曜 19:00–19:55
DJ:酒井 × KANA
忙しい日常の合間に、
映画と音楽で少し深呼吸しませんか。

OLD SOUL FMKエフエム熊本 
2025/12/25(木) 19:00-19:55 
https://radiko.jp/share/?t=20251225190000&sid=FMK 

番組ページ 
https://fmk.fm/oldsoul/

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